エジプト旅行の前に知っておきたい知識のTOPに戻る

エジプト人の生活

イスラーム教の教義では、ひとりの男性は4人まで妻を娶ることができるとされますが、しかし、現在のエジプトにおいて、実際に二人以上の女性と結婚している男性は1パーセントにも満たないといわれております。伝統的にエジプトは、男性社会といえます。客人が訪れると家長、あるいは、長男がお客様のご訪問を高らかに宣言し、家族全員が気持ちを引き締めて客人を迎え、そして客人が心から満足してもらえるよう、家族全員が協力するのです。

エジプトの特に地方では、血縁が絶対的な権力を持ち、年上の男性の優越権は、絶大で、結婚も個人ではなく、家族と家族の結びつきと認識されております。個々の家族は、独立した単位ではなく、婚姻によって結ばれた大きな一族の一員という位置づけになるのです。

出生についても、男児の誕生は盛大に祝われますが、一方、女児はさほどでもなく、男性の数の多さは、経済力や、政治力とならぶ、一族の勢力をはかるひとつの目安で、一族の財産、つまり、父親の財産は家族の男性メンバーに引きつがれ、管理されます。特に長男は、もっとも重要な位置づけにあります。

しかし、近年、このような父親を中心とする家族の結束が、出稼ぎや移民の増加、農業以外の就職が、増大しているのが原因で崩れつつあります。父親に頼らずに経済力をつけることができるようになってきたのが、要因といわれています。また、カイロなどの都会では、父親や、夫以外の男性から隔離されて生きてきた女性が、田舎の生活における女同士のつながりも失い、アパートに孤立してしまうという新しい問題もおきつつあります。


関連コンテンツ

ベリーダンス

カイロなど、エジプトの都会のナイトクラブでは、ベリーダンスと呼ばれる官能的な踊りを観ることができるのですが、イスラームの女性は、父親と、夫以外の男性からは、隔離されるようにして、生きているのです。しか・・・

エジプトの時間

エジプトを旅していると、どこからともなく、お経のような肉声の響きが流れてきて、異国情緒に駆られますが、これは「アザーン」というイスラーム教における礼拝への呼びかけで、キリスト教における鐘のような役割を・・・

イスラームとコプトの美術

エジプトは、イスラーム教スンニー派が国民の90パーセントを占め、キリスト教コプト派が、7パーセントを占めていますので、そのため、エジプトの美術には、この両者の歴史的な流れが、伝統として息づいています。・・・

エジプト古代芸術

古代エジプト美術は、神々の崇拝や宇宙創造神話、死後の世界への信仰を特徴としていて、ファラオ(王)は、神の代理人であり、エジプトの古代芸術は、そのファラオの政治権力の保護を受けて発展したことから、政治的・・・

イスラーム暦

エジプトはイスラームの国なので、西暦とイスラーム暦(太陰暦)の二つが使用されております。通常の生活は、西暦によりますが、イスラームの習慣で1週間は土曜日から始まり、休日は、金曜日です。イスラーム暦はヒ・・・

イスラームの5つの柱

イスラームの信仰は5つの柱に支えられていて、その5つの柱とは、「アル・アルカーン・アル・ハムサ(5つの柱)」で、それら5つの柱について、詳しく説明していきましょう。 シャハーダ シャハーダとは・・・

断食

エジプトでは、第9月のラマダーン月には、毎日、太陽が昇ってから、沈むまでの間、いっさいの飲食は禁止され、これが、イスラーム教徒との義務のひとつ、断食で、部外者が、考える以上に厳しく、徹底したものです。・・・

エジプトにおけるイスラーム教

エジプトは、国民の90パーセントが、イスラーム教スンニー派の信者というイスラーム国で、イスラームは、西暦7世紀に、アラビア半島に現れた宗教で、ユダヤ教やキリスト教といった、先行する宗教と、同じ流れをく・・・

エジプトの伝統工芸品

エジプトの街角で、おじさんがゆっくりと水パイプ、「シーシャ」を吸っているのをみると、アラビア的ムードいっぱいです。エジプトの伝統工芸品である、きらびやかなシーシャは、見事な細工が施され、芸術品としても・・・

エジプトの文学

エジプト文学は、古代の宇宙創造神話、人生訓としての、「知恵の書」に起源があり、パピルスの巻物に描かれた葬祭文、「死者の書」からは、エジプト人の死生観を、窺うことができます。 ●宇宙創造神話 エ・・・

モスク(イスラム教の礼拝堂)

エジプトは、イスラム教スンニー派が、90パーセント、キリスト教コプト派が、7パーセントを占めていて、エジプトにおいて、イスラム教は、宗教という枠を超え人びとの生活全体に深く根付いています。 イス・・・